スポーツウェアの素材は、運動時の快適性やパフォーマンス向上に大きな影響を与えます。
スポーツウェアにはとにかく機能性が必要。
本記事では、スポーツウェアの素材に求められる機能や素材の種類をご紹介します。
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スポーツウェアの素材に求められる機能とは?
汗を吸収しやすく、乾きやすい
スポーツ中は汗をかくことがよくありますが、汗をそのままにしておくと身体を冷やす可能性があります。
速乾性のあるスポーツウェアなら肌の表面に汗が残ることなくサラッと快適な状態を保ち運動中のパフォーマンスを向上できます。

摩擦に強く、耐久性が高い
何度も洗濯するスポーツウェア。少し着ただけでも洗濯する必要があるので、自ずと何度も摩擦を受けることになります。またスポーツ中も体がぶつかる、どこかで擦れるなど、常に摩擦が起きている状態です。
摩擦に弱い、耐久性の低いスポーツウェアだと、すぐに摩耗して生地をダメにしてしまいますよね。長く使う必要のあるスポーツウェアやチームウェアほど、耐久性の高さが重要になってきます。
軽量で動きやすい
体を大きく動かしたり、素早く動かしたりすることの多いカジュアルスポーツ。
軽量で動きやすいことも必須条件です。
同じ織り方でも繊維そのものの太さ・重さにより、軽いか重いかが左右されるので注意しましょう。

伸縮性~ストレッチ性
スポーツウェアに求められる「伸縮性」は、身体の動きを制限せず、運動中でも快適に動ける特性を持つことです。
温度調節~運動中の体温変化に対応~
真夏や冬など過酷な温度環境下でのスポーツは特に「温度調節」ができるスポーツウェアが活躍します。
例えば、夏のスポーツウェアの素材は吸湿速乾性に優れていることが重要です。汗を素早く吸収し、それを素材表面に拡散・蒸発させることで、運動中にできるだけ乾燥させ、過剰な体温上昇を防ぎます。
保湿性の高いスポーツウェアなら運動時に身体表面の水分を保持し、身体を冷やすことなく適切な温度を保つことが可能です。
冬のアウトドアスポーツウェアとしては裏地が裏起毛、蓄熱保温機能と速乾性を兼ね備えた素材が向いているといえるでしょう。
上記の他にあると嬉しい条件として、防臭効果、紫外線カット効果があります。
大量の汗をかけばどうしてもニオイが気になりますし、ウェアを洗濯するときも気分が滅入ってしまいますよね。しつこい汗のニオイは洗濯しても落ちないことも……。
防臭効果があれば、安心してそのウェアをたくさん着られるでしょう。
また屋外のスポーツの場合、紫外線カット効果もある生地がおすすめ。スポーツは長時間にわたって行われるので、日焼け止めを塗っても汗で流れたり、塗り直す時間がなかったりと、1日で真っ黒に日焼けすることも多いです。

スポーツウェアに使われる素材の種類
ポリエステル
当然のことながら、ポリエステルは最も一般的で手頃な価格であり、スポーツウェアに最適な素材であるため、このリストの1位となっています。
ポリエステルは、耐久性、しわになりにくさ、色落ちしにくさ、速乾性、強度に優れていることで知られる多目的用途の合成繊維で、レギンス、スポーツブラ、ヨガ、クロップトップなどのアクティブウェアに最適です。
ポリエステル単体では通気性はあまり良くありませんが、綿や他の種類の生地と組み合わせると軽量で吸湿発散性に優れ、活動中に着用者を涼しく保ちます。
また、ポリエステルとスパンデックスを混紡することで、優れた伸縮性と回復力を備えた生地を作ることができます。

ナイロン
ナイロンは優れた強度を誇り、摩耗や引き裂きに非常に強い素材です。
通気性に優れ、運動中に涼しい空気を肌に送り込み、速乾性、伸縮性、滑らかな肌触りなど、優れた特性も備えています。
ただし、熱には弱いので、乾燥機やアイロンなどは避けましょう。
ポリウレタン
ポリウレタンはとても軽量で、そのうえ伸縮性に優れている生地。そのためスポーツウェアの生地としてもオーソドックスに使われています。
この素材は他の繊維に混ぜることで伸縮性がさらに向上し、快適な着用感が得られます。
スポーツウェアにポリウレタンを使用することで、身体の動きに合わせてフィットしやすくなります。
レーヨン
レーヨンは、木材パルプを使用した再生繊維です。吸湿性や吸水性に優れ、静電気が起きにくいという性質があるため、服の裏地としてよく使われています。

冬用の生地に使われる素材の種類には、以下のようなものがあります。
ウール(毛):保温性や保湿性、吸湿性や弾力性に優れている
カシミヤ :軽量性や保温性に優れている
アクリル :保湿性や弾力性に優れている
フリース :起毛素材で軽量性や保温性に優れている








